お家でも簡単 草木染めの染め方

草木染とは?

「草木染め」とは、自然の植物などを染料にして染める方法のこと。花、葉、枝、根など様々な部分を使って、草木染楽しめます。


どんな素材に染められるのか?

草木染は基本的に自然の繊維、絹、綿、麻、ウールなどに染めることができます。(一部 レーヨン なども染色可能です)また、同じ草木染の染料でも、素材やその繊維の糸のよりや密度によって発色が異なります。

簡単 草木染めの手順

手順

*染色をする前に布の下処理をしましょう(下処理とは 布を精練#注1 し、繊維に動物性たんぱく質でコーティング#注2するとよく染まり、退色しずらい)

①材料を煮出し、染液を作る下処理が済んだ布を染液に浸して染色。

②軽く洗い、布を媒染液#注3 につける

③軽く洗い、①の染液に再度つける

④軽く洗い完成

草木染染料は合成染料と違い、同じ種類の植物でも、季節や含まれている色素が一定ではなく、全く同じ色はなかなか出すことが難しい染料です。

簡単 媒染を作ってみよう

主に媒染は金属で反応させますが、自宅ではなかなかできません。そこで、自宅にあるもので代用します。

①アルミ媒染のかわりに 焼きミョウバン(なすの色止めにも使用しているもの)をお湯で溶いて 媒染をして使用します

②鉄媒染のかわりに 鉄釘を3本雨ざらしにし錆びさせます 錆すびた鉄釘を染める1週間前に食酢に入れます(ビンに食酢を50CCほど入れる)1週間経つと食酢が黒くなり、使用できます

この2つの媒染を使用することでバリエーション豊かな草木染ができます


身近な 草木染の種類

春夏 たんぽぽ はるじおん からすのえんどう よもぎ どくだみ 赤紫蘇 ほうれん草 にんじんの葉

ミモザ ローズマリー セージ  

秋冬 どんぐり 桜の枝 桜の落ち葉 セイタカアワダチソウ ざくろ皮 くるみの皮 びわの葉 月桂樹 

季節を問わない草木染の種類

たまねぎの皮 うこん(ターメリック) クチナシの実 紅茶 緑茶 コーヒー ちょうじ(クローブ) 

染料店で手に入る草木染の種類 

茜 すおう ログウッド タンニン やしゃぶし キハダ 紅花 紫根 コチニール こがねばな えんじゅ かりやす みろばらん びんろうじ 

#注1 精練 不純物を取り除くこと 布の製錬は自宅の場合は布を沸騰したお湯に30分つけましょう
#注2 動物性たんぱく質でコーティングするとは 植物繊維 綿 麻 のセルロース植物細胞に 呉汁で動物性たんぱく質を付着させます。簡単にたんぱく質を付着させるには成分無調整の豆乳に30分つけましょう染める際は軽く洗ってから染色しましょう

#3  媒染液 とは発色定着材のこと。主にアルミ、銅、鉄、チタン、錫などの金属と反応をさせます。草木染染料は、そのままでは繊維に定着しません。そこで、繊維と草木染色素を結びつけるために「媒染」が必要になります。媒染の種類によって同じ草木染染料でも仕上がりの色が異なります。 



簡単 草木染 板締め技法で縞模様の草木染をやってみよう

用意するもの
ガーゼのハンカチ ストール
輪ゴム   スチレンボード たらい4つ
草木染め材料(玉ねぎ皮 など)
焼きミョウバン

1 ハンカチ ストールを屏風だたみし、スチレンボードではさむ
2草木染めの材料をネットに入れる
3草木染めの材料を煮出す
4スチレンボードではさんだ布を煮出した草木染めの液に15分つける
5媒染液を作る
6媒染液に15分つける
7染液に15分つける
8スチレンボードを外し、板締め完成

草木染で2色染のエコバックをつくってみよう

1色目

①エコバックに青花ペン(染めると消えるペン)にて絞りのデザインを入れる

②輪ゴムやくくり糸(カタン糸20番手もしくは8番手)で絞りを入れる

③草木染 染液 ⇒媒染 ⇒染液 (簡単草木染を参照してください)にて染色

2色目

1色目のくくり糸や輪ゴムをすべてほどき、エコバックをひらく

④エコバックに青花ペン(染めると消えるペン)にて絞りのデザインを入れる

⑤輪ゴムやくくり糸(カタン糸20番手もしくは8番手)で絞りを入れる

⑥草木染 染液 ⇒媒染 ⇒染液 (簡単草木染を参照してください)にて染色

全ての糸をほどき、完成

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